山間部に家電や家庭ごみ 奄美市で不法投棄合同パトロール
2018年11月22日
地域
県が定める「不法投棄防止強化月間(11月)」に合わせた関係機関合同パトロールが21日、奄美市名瀬地区であった。行政や警察などから約20人が参加。山間部の6カ所で家電や家庭ごみなどが捨てられているのを確認した。
パトロールは不法投棄の早期発見と適正処理、地域住民の不法投棄防止意識啓発が目的。県と地元関係機関で組織する奄美地区産業廃棄物等不法投棄対策等連絡会議と、県産業資源循環協会奄美支部が毎年実施している。
出発式で、県大島支庁保健福祉環境部衛生・環境室の赤崎昭一室長は「世界自然遺産登録への再推薦が決まり、奄美には国内外から注目が集まっている。ごみのない地域づくりに連携して取り組んでいきたい」と呼び掛けた。
参加者は山間部の道路沿いで、やぶの中や崖下に捨てられた冷蔵庫など家電や古タイヤ、衣類といった大量の家庭ごみを確認した。
パトロールを終え、県大島支庁産業廃棄物適正処理監視指導員の知識清信さんは「奄美は自然が魅力であるが、実際には家庭ごみの不法投棄が後を絶たないのが現状。住民の不法投棄防止意識が高まるよう周知することが重要」と話した。