目標に向け一歩踏み出す 2学科に53人入学 奄美看護福祉専門学校

2023年04月14日

地域

新入生代表の誓いの言葉を述べる福留音巴さん=13日、奄美市名瀬

奄美市名瀬の奄美看護福祉専門学校(向井奉文校長)で13日、第29回入学式があった。2023年度は県内外や海外から看護学科、こども・かいご福祉学科に合わせて53人が入学。新入生たちは、新型コロナ下で重要性を増す医療、福祉分野のスペシャリストを志し、目標に向け一歩を踏み出した。

 

同校は1995年に開校。若い人材の奄美群島外への流出防止や医療従事者の確保などを目的に、宮崎県の学校法人日章学園(後藤洋一理事長)が運営する。卒業生は延べ2074人で、800人以上が奄美群島で働いているという。

 

入学式には学校関係者や在校生のほか、来賓や保護者らも出席。消毒や換気など新型コロナウイルス感染対策を徹底して実施した。マスクは個人判断としたが、ほとんどの出席者が着用した。

 

新入生たちは、同校卒業生で唄者の前山真吾さんによる島唄に合わせて入場。向井校長は「コロナ下で医療、看護、介護の大切さが改めてクローズアップされた。各学科で一丸となり『継続する力』を養いつつ、実り多き学生生活になることを期待している」と式辞を述べた。

 

新入生を代表し、看護学科の福留音巴さん(大島高出身)が「世の中に役立つ資格を取得するため、仲間と共に勉学に励んでいく」と誓いの言葉。在校生代表であいさつした学生会長の宮城玲音さん(看護学科3年)は「切磋琢磨(せっさたくま)しながらそれぞれの専門分野を学び、本校の建学の精神を進化させましょう」と歓迎した。

 

式後は、新入生たちに向けた歓迎パフォーマンスもあり、卒業生や在校生らが合唱や書道、エイサーの演舞で会場を盛り上げた。