「ルール守って」 漁業者が密漁パトロール 瀬戸内町

2022年10月15日

地域

海上から密漁パトロールを行う漁師ら(提供写真)

瀬戸内漁業集落(池田一平代表、65人)は13日、瀬戸内町の大島海峡周辺で恒例の密漁防止パトロールを行った。参加した漁師らは「漁業権の対象となっているものを一つでもとれば密漁。今後も定期的にパトロールを実施してルールや漁期の浸透を図りたい」と話した。

 

2020年の漁業法改正で罰則が大幅に強化され、関連団体は密漁に対して厳しく臨んでいる。この日は会員の漁業者10人に、瀬戸内漁協、町水産観光課の職員各1人も同行。参加者は小型船1隻と車3台に分かれ、約3時間かけて海と陸から見回った。

 

参加した漁師安部賢治さん(52)によると、今年は8月21日のイセエビ漁の解禁前に漁を行った痕跡が町内で見つかっているという。安部さんは「『自分が食べる分ならとってもいいと思っていた』という人も多い。ルールを守って海の資源を守るよう呼び掛けたい」と話した。