「作文、元気をもらった」 新聞投稿を機に交流 田中さん(田皆小3年)と新村さん(県職員)

2023年03月22日

地域

新聞投稿を機に初対面した新村さん(後列左から2番目)と田中千紗さん(新村さんの前)一家ら=20日、知名町

【沖永良部総局】沖永良部島の海の豊かさを感性豊かに表現した知名町立田皆小学校3年、田中千紗さん(9)の新聞投稿を読んだのをきっかけに、手紙などで田中さんと交流した県庁職員の新村和樹さん(27)=鹿児島市=が20日同校を訪れた。田中さんと初めて対面した新村さんは「作文を読んで元気をもらった。ありがとう」と改めて礼を述べた。

 

新村さんは2018~20年度の3年間、県大島支庁沖永良部事務所で勤務。南日本新聞の2022年8月22日付読者投稿欄に掲載された田中さんの作文が偶然目に入り、「島に住んでいたときの景色が目に浮かび、元気をもらった」などと、田中さんへ礼の手紙を書いた。

 

手紙を受け取った田中さんは新村さんへ「わたしの気もちがつたわったのだととてもうれしかったです」などと書いたはがきを返した。はがきには手書きの絵も添えた。

 

この日は田中さんのほか、田中さんの両親、きょうだいの計5人が新村さんと対面。新村さんは「田中さんからはがきをもらい、またうれしくなった。投稿文とはがきと沖永良部島の風景写真は大切に飾り、いつも眺めながら仕事している」と語った。田中さんは「自分が好きなことを書いた作文を褒めてもらえてうれしかった」と振り返った。

 

新村さんからは学校図書充実に役立てほしいと同校への寄付もあった。