空き家活用の現状と課題共有 地域おこし協力隊活動報告会 龍郷町

2023年03月22日

地域

地域おこし協力隊員2人の2022年度活動報告会=20日、龍郷町役場

龍郷町地域おこし協力隊員2人による2022年度の活動報告会が20日、同町役場であった。各課長ら町職員や議員など約20人が参加。町内に約180棟ある空き家の活用推進へ向けた取り組みの現状、課題を踏まえた今後の方向性について情報を共有した。

 

活動報告した隊員は着任3年目の森まゆみさん(43)=福岡県出身=と同1年目の冨居ゆかりさん(33)=富山県出身。21年開設した移住ガイドセンター「住もうディ!」を拠点に移住支援と空き家活用推進に取り組んでいる。

 

森さんは22年度の主な活動実績として、空き家に関する▽残置物譲渡会開催▽DIY(自分自身で)改修イベント開催▽オンライン見学サービス開始などを列挙。23年度へ「より(倒壊などの)危険性が高い空き家所有者へのアプローチを図りたい」とした。

 

冨居さんは所有者不明土地の調査を振り返り「所有者が分かっているうちに対策を講じておくことが大切」と考察。今後の課題として「所有者不明土地が増えることに対する危機感を役場職員で共有し、関係機関と連携しながら対処する必要がある」と指摘した。

 

2人の報告を受け、竹田泰典町長は「活動が目に見えて展開されている。町としても協力隊の力を借りながら移住、定住促進に取り組みたい」と語った。

 

協力隊の任期は原則3年だが、新型コロナウイルスの影響で活動が制限されたことを受け、最大5年まで延長可能。これに伴い森さんは1年延長する。