まん延防止、県全域で延長 鹿児島、時短要請も継続

2022年02月19日

地域

「まん延防止等重点措置」の延長決定を受け、県の対応を説明する塩田知事=18日、鹿児島市の県庁

新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」について、政府が鹿児島を含む17道府県への適用を3月6日まで延長することを正式決定したことを受け、県は18日、引き続き奄美群島を含む県内全市町村を措置区域とし、飲食店への営業時間短縮要請も継続することを決めた。

 

県は同日、鹿児島市の県庁で新型コロナ感染症対策本部会議を開いて、まん延防止措置延長に伴う県の対応を協議。感染拡大警戒基準は現行の「レベル2」を維持し、県内全域への爆発的感染拡大警報も継続することを決めた。感染不安のある無症状者を対象にした無料のPCR検査も3月6日まで延長する。

 

会議後の会見で塩田康一知事は「県内の新規感染者数は徐々に減少しているものの、400~700人と高水準の感染状況が続いており、病床使用率も50%前後で推移している」と指摘。特に学校や児童施設、高齢者施設、家庭、職場、医療機関での感染が拡大していることから、強い警戒感を示した。

 

その上で塩田知事は、学校や福祉施設などの職員に早めのワクチン追加接種を要請。県本土の3カ所(鹿児島市、鹿屋市、薩摩川内市)に設置した大規模接種会場の利用も呼び掛けた。また、学校に対しては児童生徒の間隔の確保、時差登校・分散登校のほか、部活動については練習試合などの中止を求めた。

 

塩田知事は「大変厳しい状況の中でさまざまな制約を課すことになり大変心苦しい限りだが、感染拡大を一刻も食い止めるためにも今が正念場。引き続き感染防止対策に協力をお願いしたい」と述べ、県民に理解を求めた。