イングリッシュグリーンキャンプ開催 知名町・えらぶ手帖

2023年08月05日

地域

生ごみを資源化するバイオガス生成装置の実証実験を見学する参加者ら=7月27日、知名町

知名町の一般社団法人「えらぶ手帖」主催のイングリッシュグリーンキャンプが7月27、28の両日、同町内であった。町内の小学5年生から中学1年生までの12人が参加。英語を使いながら地球環境を守るための町の「グッドプラクティス」(優れた取り組み)を学び、自分たちにできることを考えた。

 

キャンプは3回目。初日はフィールドワークがあり、同町の地球温暖化対策専門職・乾大樹さんが講師を務めた。町の脱炭素に向けた取り組みを学ぶプログラムでは小規模多機能型居宅介護事業所「ホームかがやき」を訪問し、生ごみを資源化するバイオガス生成装置の実証実験を見学。参加者は発生したガスの臭いを嗅いだり、質問したりしながら熱心に話を聞いていた。

 

島内循環型の畜産業を目指す要ファームでは要秀人代表から、これまで捨てられていた島の素材を生かした飼料開発の取り組みや思いを聞いた。沖泊海岸ではウミガメ調査を体験。足跡からウミガメの種類を見分けるポイントなどを学んだ。

 

最終日は初日に学んだ「グッドプラクティス」を英語で発信するための準備を進め、発表。バスケットボールが好きな参加者からは、ウミガメを海ごみから守るため、海ごみのネットでバスケのゴールを作り、バスケを通して海ごみからウミガメを守るとする提案もあった。

 

参加した武元新太君(10)=住吉小5年=は「英語を話せるようになりたいと思って参加した。生ごみだけでなく、牛のふんからもバイオガスができることや、アオウミガメとアカウミガメの足跡の違いなど、初めて知ったこともいろいろあった」と充実した様子で話した。