ネット機器所持・利用8割超 県教委21年度調査

2022年03月31日

地域

 県教育委員会はこのほど、2021年度「インターネット利用等に関する調査」結果を発表した。児童生徒の8割以上が、携帯電話やゲーム機、パソコンなどインターネットに接続できる機器を所持または使用していることが分かり、県教委は「ネットで利用する内容を家庭内で十分話し合うことが必要」としている。

 

調査は21年7~9月に県内公立小、中、義務教育学校、高校、特別支援学校計789校の保護者を対象に無記名アンケート方式で実施した。回答者数は13万6611人。

 

インターネット接続機器について自分専用を所持または家族共用を使用しているのは、小学生が91・5%、中学生が97・9%、高校生が99・7%、特別支援学校児童生徒が80・0%。年齢が上がるにつれて自分専用の機器の所持率が増加し、高校生ではほぼ全員の98・3%に上った。

 

ネット接続機器のうち、自分専用の携帯電話(スマートフォンを含む)の所持率は小学生16・2%、中学生48・0%、高校生97・7%、特別支援学校児童生徒23・6%。違法・有害なウェブサイトへのアクセスを制限する「フィルタリング」の設定率はいずれの学校種も約9割と高く、県教委は設定を促す各学校での継続した取り組みなどの効果を理由に挙げている。

 

▽利用時間、利用サイト、料金を決める▽知らない人とのやりとり(メッセージなど)はしない│といったネット接続機器を利用する際の家庭内ルールの設定率は、小学生88・5%、中学生84・9%、高校生73・4%、特別支援学校児童生徒77・2%だった。ネットで長い時間利用している内容は、いずれの学校種も「音楽、画像、動画の閲覧」が1位で4割以上を占めた。このほか、ゲームやインターネット交流サイト(SNS)などでのコミュニケーション、学習活動などが上位に入った。

 

学校に対する調査では、携帯電話の学校への持ち込みについて、「例外なく許可していない」が小学校66・2%、中学校80・4%、高校2・8%、特別支援学校0・0%。「条件付きで許可」が小学校28・6%、中学校18・2%、高校94・4%、特別支援学校93・7%で、「規定なし」が小学校5・2%、中学校1・4%、高校2・8%、特別支援学校6・3%だった。