ファミリー釣り大会で交流 大和村大棚 20組参加、海岸清掃も

2024年05月07日

地域

参加者が釣り上げた魚が次々と持ち込まれた検量場=5日、大和村大棚漁港

大和村の大棚壮年団(奥田豊久団長)が主催する「第29回ファミリー釣り大会・クリーン作戦」が5日、あった。大棚集落在住者や出身者ら20家族30人が参加。村内を中心に奄美大島各地の海岸や堤防で釣りを楽しみ、海岸清掃にも取り組んだ。

 

釣り大会・クリーン作戦は家族や親族、近隣住民らが互いに交流を広げ、自然に親しみながら環境保全への意識を高めてもらおうと、壮年団が毎年大型連休中に実施している。参加者は同村や宇検村を中心に島内一円で釣りを楽しみつつ、海岸に漂着した空き缶やプラスチックごみなどを拾い集めた。

 

午後3時から大棚漁港で行われた検量にはエラブチ(ブダイ)やカタヤス(オジサンとも呼ばれるヒメジ科の仲間)、ヤチャ(カワハギ)など計55・4キロの釣果が集まった。クリーン作戦で持ち込まれたごみの総量は72・3キロだった。

 

釣った魚は地元婦人会が集落公民館で調理し、住民らは新鮮な海の幸を味わいながら親睦を深めた。家族で参加した6歳の男の子は「オジサンを釣ったよ」と誇らしげ。父親は「これまでもたまに釣りに連れて行っていたが、きょうは飽きずにさおを握っていて成長を感じた」と笑顔を見せた。