プロ入り大野投手(大島高)、母校で授業 夢実現の秘訣語る 龍郷町

2022年12月11日

地域

 

児童らの前で投球を披露する大野稼頭央投手(中央)=10日、龍郷町の戸口小学校体育館

龍郷町の戸口小学校(森智子校長、児童35人)で10日、同校卒業生でプロ野球・福岡ソフトバンクホークスへ入団する大野稼頭央投手(18)=大島高3年=と児童が交流する「夢授業」があった。児童らに将来の夢や目標を持ってもらい、自発的に行動できるようになってもらうのが目的。大野投手はプロ野球選手になるという夢を実現するため大事にしてきた考え方などを明かし、「みんなも諦めず強い気持ちを持って、頑張ってくれたらうれしい」と語り掛けた。

 

児童や教職員のほか地域住民ら約30人が会場の同校体育館を訪れ、大野投手の話に熱心に耳を傾けた。

 

大野投手は、夢をかなえるために実践してきたこととして▽気持ちで負けないようにプラス思考を心掛ける▽夢も目標も、小さなことでも口に出して周囲に伝えるようにする―ことを挙げ、「最終的な目標を見失わず、苦しい時に我慢して耐えられるかが大事」などと語った。

 

授業では質問タイムのほか、大野投手が投球を披露する場面も。迫力ある投球シーンを間近で見た児童らからは歓声が上がった。

 

投球披露で捕手を務めた6年の赤尾幸大君(11)は戸口ソフトボールスポーツ少年団に所属。「結構手加減して投げてもらったけど速かった。稼頭央兄ちゃんとキャッチボールしたのは初めてで、とてもうれしかった」と笑顔。

 

6年の松原京眞君(12)は「家の庭で練習する稼頭央兄ちゃんの姿をよく見かけていた。とっても頑張っているし、地元からプロに入ったのがうれしい。稼頭央兄ちゃんが話したプラス思考を意識して自分も頑張っていきたい」と話した。