ヤフーはどんな会社? 中学生がオンライン見学 徳之島・東天城中 業務、求める人材学ぶ

2022年02月02日

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ヤフー本社や国内4中学校をつないで実施したオンライン授業=31日、東天城中

徳之島町立東天城中学校(末留健太郎校長、生徒28人)で1月31日、インターネットを活用したリモート会社見学があり、1~2年生17人が受講した。生徒らはオンライン会議システムを利用して東京にあるIT企業のヤフージャパン本社を見学。業務内容のほか、今後求められる人材や能力について学んだ。

 

授業は昨年3月に同町とソフトバンク(本社・東京都港区)が結んだ事業連携協定の一環で実施した。同校のほか、鳥取、神奈川、茨城の3県の中学校計約80人も参加。各校とヤフージャパンの本社をライブ中継で結び、同社の社員らも参加して相互交流した。

 

同社は国内でインターネットが普及し始めた1996年に設立。創業当時のインターネット普及率は国内世帯数の3%程度にとどまっていたという。会社説明では、現在100以上のサービスを手掛けていることや、グループ全体で約2万5千人を雇用していることなどが説明された。

 

また、新型コロナウイルス感染拡大前の社内の状況や、リモート勤務を主体とする現在の勤務風景を動画も交えて紹介。「会社は企画のためのミーティングなど目的がある場合だけに集まる場所に変わった。コロナ収束後も、昔のように社員が会社に出勤する業務形態には戻らないだろう」と展望を述べた。

 

見学後、生徒らは労働環境や業務内容について質問した。同社執行役員でSR(社会貢献)推進統括本部の西田修一さんは、「今後はいろんな職場にAI(人工知能)が導入されていく。今後は▽AIにできない新しい発想ができる▽AIをうまく使える▽AIを賢く育てられる―人材が求められる」と生徒たちに助言した。

 

受講した泰山千風さん(1年)は「大きな組織なのに、変化に合わせてすぐに業務形態を変えて対応する判断力や実行力に驚いた。将来は個性と能力を生かして人の役に立てる仕事をしたいが、ヤフーのように人材を生かすための制度が整っている会社なら、充実した仕事ができそう」と感想を述べた。