世界大会14位で報告 フリーダイビング 石畠さん、奄美市長表敬

2023年10月03日

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フリーダイビング世界選手権大会14位を報告した石畠彩華さん(中央)=2日、奄美市

県立大島病院救命救急センター医師でフリーダイビング海洋競技日本代表選手の石畠彩華さん(33)は2日、奄美市の安田壮平市長を表敬訪問した。9月にキプロス共和国で開催された「第31回AIDAフリーダイビング世界選手権大会」の女子CWTB(2枚フィンで深さを競う種目)で、日本女子歴代4位の66メートルを記録し、14位に入った喜びを報告した。

 

石畠さんは北海道出身。小笠原諸島で野生のイルカと泳いだ体験から素潜りに魅了され、2019年、酸素ボンベなどの呼吸器を使わずに一息で潜れる深さや距離を競うフリーダイビングの世界へ。23年4月、海が近くにある生活環境を求め、豊かな自然と島民の温かさに魅力を感じたという奄美大島へ移住した。

 

現在は、救急科医長としてERや集中治療、ドクターヘリ業務に従事する傍ら、奄美大島を拠点に活動するフリーダイビングチーム「APNEA AMAMI」に所属し、練習に励む日々。世界選手権を振り返り、石畠さんは「大島海峡の優れた練習環境に加え、大会出場を支えてくれる同僚、切磋琢磨(せっさたくま)し合う仲間がいるからこその結果」とし、今後の活動について「奄美群島の医療貢献とフリーダイビングへの挑戦との両立を図り、周囲への感謝を胸にまい進したい」と話した。

 

安田市長は「フリーダイビングは魅力ある競技だと感じた。石畠選手の活躍が将来、奄美大島での大会招致につながるよう、ますますの発展を祈念する」とエールを送った。