仕事と子育て両立を考える 奄美市でワークショップ

2018年09月21日

地域

「赤ちゃん先生」を連れて育児体験を行った参加者ら=20日、奄美市名瀬

「赤ちゃん先生」を連れて育児体験を行った参加者ら=20日、奄美市名瀬

  働きながら子育てしやすい環境づくりを考えるワークショップが20日、奄美市の名瀬公民館金久分館であった。市内の20~30代の男女10人が参加。育児を体験して理想的な仕事と子育ての両立について話し合った。

 

 参加者は6カ月~2歳まで6人の「赤ちゃん先生」を抱っこしたり、手をつないで会場を出発。近所のスーパーまで歩き、買い物を済ませる育児体験を行った。会場に戻ると「子どもの足に合わせると時間が掛かる」「手がふさがって歩きにくい」「他のお客さんに気を使う」と感想を話し合った。

 

 仕事と子育ての両立についての意見交換では、「残業をなくしてほしい」「人員に余裕がない」「職場に保育園があれば」と職場への注文が相次いだほか、「公的サポートが少ない」と子育て制度の充実を求める声もあった。

 

 参加した奄美市名瀬の団体職員・壽章子さん(41)は「小さい子との買い物は久しぶりで昔の大変さを思い出した。働きやすい職場になるには周囲の理解が必要」と話した。

 ワークショップは奄美市の働きながら子育てしやすい環境づくり事業の一環で3年目。子育て中の母親らでつくるママの働き方応援隊奄美校が企画・運営を担った。

 

 同市福祉政策課の米田渚さんは「一緒に働く仲間や経営者にも働きながら子育てしやすい環境について考えてほしい」と呼び掛けた。

 

 ワークショップは同会場で育児体験のプログラムが29日にもあるほか、助産師のお話会のプログラムが22日、27日にある。問い合わせは電話090(5386)6303応援隊奄美校の川畑さんへ。