動物と人間の関わり学ぶ 放送大学公開講座

2022年05月23日

地域

動物と人の関わりをテーマに講義を行った鹿大の三浦教授=22日、奄美市名瀬

放送大学鹿児島学習センターは22日、奄美市名瀬の県立奄美図書館と共催し、同図書館で公開講座を開いた。講師は鹿児島大学大学院共同獣医学部の三浦直樹教授。履修生と一般の計18人が受講し、人間と動物の遺伝子の共通点や現在の動物医療の取り組みなどについて学んだ。

 

講義のテーマは「動物の病気と人の関わり」。三浦教授は古くから人と暮らしてきた犬を例に、がんや皮膚炎など、人間と共通した病気の症例を解説。人間と犬は環境因子を共有し近い遺伝子を持つことや、動物と人間の病気の治療法を互いに応用するための研究などについて説明した。

 

受講した同市名瀬の越間愛さん(48)は「動物の研究が身近に感じられ興味深かった」と感想を話した。獣医師を目指しているという娘の美楽さん(8)も聴講し「難しかったけど、獣医になる方法を教えてもらえたので良かった」と話した。

 

この日は4月に同センター所長に就任した高津孝氏(64)も来場。高津所長は「今は単位認定試験のウェブ受験も可能。島にいながら学習し、大卒の資格が取得できることを周知したい」と話し「大島地区の在学者をもっと増やしていければ」と力を込めた。