台湾地震、義援金箱設置 友好関係の宜蘭市を支援 龍郷町

2024年04月06日

地域

龍郷町役場入り口付近に設置された義援金箱=5日、同町役場

台湾東部沿岸で3日に発生したマグニチュード(M)7・2の地震を受け、龍郷町は4日、町役場入り口付近と町りゅうがく館の計2カ所に義援金箱を設置した。同町と友好関係にある台湾の宜蘭県宜蘭市への支援を呼び掛けている。

 

龍郷町は、龍郷で生まれた西郷隆盛の息子・菊次郎が初代宜蘭庁長(1897~1902年)を務めたことにちなみ、2018年に宜蘭市と交流宣言を締結。以来、使節団を派遣するなど交流を続けているほか、21年度からは菊次郎の活躍を描いた小中高校生による青少年ミュージカル「KIKUJIRO」も上演している。

 

宜蘭県は台湾北東部に位置し、3日の地震で大きな被害を受けた花蓮県と隣接。町企画観光課では現地の被害状況などに関する情報収集を試みているが、詳細は分からないままだという。

 

竹田泰典町長は4日、町議会議員一同との連名で、宜蘭市長と台北駐大阪経済文化弁事処の福岡分処宛てに被災を見舞う電報を送った。則敏光副町長は「現状は把握できていないが、一日も早い復興を願っている」と話した。