地元キャストらの熱演楽しむ 徳之島3町で同時上映会 地方創生映画「闘牛の島とくのしま」

2024年03月25日

地域

約300人が来場した徳之島町の上映会場=23日、同町文化会館

徳之島を舞台にした地方創生短編映画「闘牛の島とくのしま」の上映会が23日、島内3町であった。徳之島町では町文化会館で上映され、約300人が来場。銀幕に映し出される郷土の風景や地元キャストらの熱演を楽しみながら、島が誇る娯楽文化の闘牛や島での生活の魅力を再確認した。

 

同作品は徳之島の魅力発信や観光PRなどを目的として3町が計600万円の予算を組み、映像制作を手掛けるモバコン株式会社(東京都)が制作。同島の地方創生短編映画としては、徳之島観光大使の重田光康さん(ロサンゼルス新撰組レストラングループ局長)と監督兼プロデューサーの大橋孝史さんが自主制作した「クジラの島とくのしま」に続く第2作となった。

 

作品では闘牛を切り口に、牛と人が密接に関わる徳之島の暮らしや家族の絆を描いた。上映時間は約60分。オーディションで選ばれた島内在住者がメインキャストを務め、県出身で元AKB48の藤園麗さん、お笑いコンビ「スリムクラブ」の内間政成さんらプロの芸能人が脇を固めた。

 

主題歌「ワイドワイドワイド」など劇中歌3曲は地元ミュージシャン、禎一馬さんの楽曲を使用。観客は銀幕に現れるなじみ深い島内の景色や闘牛大会の様子、見知った出演者らの熱演を楽しんでいた。

 

来場した町愛桜さん(亀津中1年)は「徳之島を取り上げた映画と聞いて楽しみにしていた。闘牛大会の様子など、徳之島の風景が自然に表現されていてとても面白かった。徳之島の魅力をPRする作品として多くの人に見てもらいたい」と話した。

 

同作品は昨年10月に撮影を開始。昨年12月に東京都内、今年1月には県本土で上映された。徳之島では3町同時に無料公開され、本編に先駆けて塩田康一県知事や3町長らのビデオメッセージも上映された。