奄美205人、前年度比10人増 県最高齢は瀬戸内町の勝さん(111歳) 県内100歳以上長寿者

2023年09月09日

地域

奄美の100歳以上高齢者

県は8日、県内在住の100歳以上の高齢者数(9月1日現在)を発表した。県全体の人数は前年度比10人減の1964人(男性203人、女性1761人)となり、12年ぶりに減少した。奄美12市町村は計205人(男性21人、女性184人)で、前年度から10人増えた。人口10万人当たりの100歳以上の地区別人数では、大島地区が県内7地区で最多の201・97人。県内最高齢者は瀬戸内町の勝末コさん(111)で、奄美在住者が県内最高齢となるのは17年に117歳だった喜界町の女性以来となる。

 

100歳以上高齢者は1923(大正12)年9月15日までに生まれた人。県全体の人数は男性が10人増え、女性が20人減った。人口10万人当たりの地区別人数は、大島に続き南薩177・72人、北薩148・57人、熊毛141・48人―の順に多かった。

 

市町村別で100歳以上が最も多かったのは鹿児島市の522人。次いで薩摩川内市153人、霧島市130人など。大島地区では奄美市が最多の60人で、徳之島町26人、瀬戸内町23人、天城町と与論町各19人などと続いた。

 

男性の県内最高齢は出水市の與儀仁助さん(107)。今年度中に100歳を迎える高齢者は県全体で1023人(男性145人、女性878人)で、前年度から38人増えた。大島地区は105人(男性16人、女性89人)となっている。

 

県高齢者生き生き推進課によると、県内最高齢となった勝さんは、明るく会話好きでゲートボールや散歩が趣味だったという。

 

鹿児島県の人口10万人当たり100歳以上高齢者数の全国順位は、19年度が3位、20年度4位、21年度3位、22年度4位と推移している。今年度については国が全国の状況を取りまとめ中で、今月中旬に発表される予定。