学校の歴史後世に 跡地に記念碑建立 知名町田皆

2024年01月05日

地域

田皆学校跡地記念碑を除幕する関係者=1日、知名町

知名町田皆の学校跡地に記念碑が建立された。1日、建立式典があり、関係者約40人が出席。碑を除幕し、学校があった歴史を後世に伝えていく決意を新たにした。

 

記念碑建立は2023年8月に刊行された「田皆字誌」編さん事業の一環。同編さん委員会によると、この場所は1877年に簡易小学校が開設され、勅令などにより尋常小学校、尋常高等小学校、国民学校と改称。1947年の現在地移転まで学校があった。

 

碑の上部には江戸時代後期に農村復興政策などを指導し、まきを背負いながら本を読んで歩く姿が知られる二宮金次郎像を設置。費用は同集落の名里武也さん(88)が全額寄付した。

 

式典で名里さんは「昔の文化伝統が失われつつある。ここで書き残し、形に残す事は将来の田皆の村おこしに役立つのではないか」、今井力夫町長は「次の世代を担う子どもたちがここを通るとき、ここで先輩たちが学び、日本をつくり上げたという思いをはせてほしい」とあいさつした。