復帰70年の足跡を写真で 企画展、来年1月17日まで 宇検村教委

2023年12月02日

地域

興味深く写真に見入る来場者ら=1日、宇検村

奄美群島日本復帰70周年記念企画展「昭和のうけん 令和のうけん 写真で見る風景の移り変わり」(宇検村教育委員会主催)が1日、宇検村湯湾の生涯学習センター「元気の出る館」で始まった。1953年の復帰当時の村の様子や変遷などを収めた写真88点が並ぶ。来年1月17日まで。

 

同展は、12月25日に日本復帰70年の節目を迎えるに当たり企画された。展示写真は、村教委や村企画観光課が広報誌などの作成のために90年ごろから収集したり、編纂(へんさん)が進められている「宇検村誌 民俗編」の集落調査で住民から提供されたりしたもので構成。復帰した50年代を中心に、人々の暮らしや行事、海上交通、景観などが捉えられている。

 

オープニングイベントで、村野巳代治教育長(68)は「写真は記憶を高めるだけでなく、自分たちの足跡を振り返り、当時を評価することでこれから進む方向のヒントにもなり得るもの。それぞれの視点で楽しんでほしい」とあいさつ。

 

村誌編纂委員会の元田信有委員長(73)は「今、村誌編纂で積極的に集落の聞き取り調査などを行っているが、集落によって得られる情報量に偏りがある。同展を機に家に眠る写真などを提供してくださる機会へとつながることにも期待する」と話した。

 

その他、会場では「日本復帰請願署名録」(奄美博物館所蔵)の宇検村民4684人の署名の写しも特別公開されている。

 

時間は午前9時~午後5時。観覧無料。休館日は祝日、年末年始。問い合わせは、電話0997(67)2261宇検村教育委員会へ。