徳之島 新たに5人感染 計63人、県内最大のクラスターに 新型コロナ
2020年12月12日
地域
【鹿児島総局】県と鹿児島市は11日、新たに25人の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。このうち5人は徳之島町、天城町、喜界町在住の10代から60代までの男女で、いずれも徳之島に広がったクラスター(感染者集団)の関連。このクラスター関連の感染者は計63人(退院、退所者含む)で、県内でこれまでに確認されたクラスターで最大となった。
徳之島のクラスター関連の新たな感染者は、徳之島町が60代男性2人と40代女性1人、天城町が10代男性1人、喜界町が60代男性1人。天城町の男性以外の4人がせきなどの症状を訴えている。
県によると、徳之島町の男性1人が島外の宿泊施設に入所し、ほかの4人は自宅待機中。5人の濃厚接触者のうち検査結果が未確定なのは1人。11日は前日までに陽性が判明した感染者の濃厚接触者や接触者も含め45人の検査を行っており、12日にも結果が判明する。
11日現在、徳之島のクラスターに関連する感染者の所在は▽県本土の医療機関7人、宿泊施設14人▽奄美大島の医療機関9人、宿泊施設18人▽徳之島の医療機関5人、自宅待機6人▽喜界町の自宅待機2人。11日までに2人が退院、退所した。
徳之島と喜界島以外では11日、鹿児島市、出水市、日置市、鹿屋市、曽於市で10歳未満から70代までの男女20人の感染が確認された。このうち、鹿児島市の飲食店で発生したクラスター関連では13人の感染が確認され、関連の感染者は計27人。出水市の高校から広がったクラスター関連では2人の感染が確認され、関連の感染者は計28人となった。
県内の感染者数は11日現在、796人。10日現在、重症者1人を含む64人が医療機関に入院し、62人が宿泊療養、16人が自宅待機中となっている。