新型コロナ 徳之島で新たに3人

2020年12月11日

地域

 県と鹿児島市は10日、新たに30人の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。このうち3人は徳之島町と伊仙町在住の10歳未満から60代までの男女で、徳之島に広がったクラスター(感染者集団)の関連。このクラスター関連の感染者は58人となった。鹿児島市では同日、県内で12例目となる新たなクラスターも発生。県は、県内の新型コロナ対応病床の使用状況を踏まえ、4段階で設定している病床確保段階(フェーズ)を10日までに「2」(114床)から「3」(207床)に引き上げた。

 

 徳之島の新たな感染者は、徳之島町が10代未満と60代の男性各1人、伊仙町が40代女性1人。伊仙町の女性がせきや鼻水、味覚障害を訴えている。いずれも自宅待機中。

 

 10日に徳之島で確認された感染者の濃厚接触者について、県は親族や職場関係者など23人を把握しており、順次検査中。10日には、前日までに陽性が判明した感染者の濃厚接触者や接触者など71人の検査を行っており、11日にも結果が判明する。

 

 10日現在、徳之島のクラスター関連感染者の所在は▽県本土の医療機関7人、宿泊施設9人▽奄美大島の医療機関9人、宿泊施設20人▽徳之島の医療機関1人、自宅待機10人▽喜界町の自宅待機1人。1人が退院、退所した。

 

 徳之島2町以外では10日、鹿児島市、出水市、さつま町、熊本県で10歳未満から70代までの男女27人の感染が確認された。このうち、鹿児島市では、県内で12例目となる新たなクラスターが発生。関連の感染者数は、前日までに陽性が確認された感染者も含めて14人。市は接待を伴う飲食店での発生を公表したが、「来店客が把握されている」などとして店舗名は明らかにしなかった。鹿児島大学のサークルから広がったクラスターについては、新たな感染が一定期間確認されていないことから「収束した」と判断した。

 

 出水市の高校で9日に発生が確認されたクラスター関連の感染者は14人増えて26人となった。

 

 県内の感染者数は10日現在、771人。9日現在、53人が医療機関に入院し、31人が宿泊療養、34人が自宅待機中となっている。