書道作品展、きょうまで 奄美で初開催 市民交流センター

2022年05月03日

地域

作品展で会員らの書を眺める来場者=1日、奄美市名瀬の市民交流センター

鹿児島市の書道家、池田光麿さん(日展会友、雅号・光遊)が主宰する書道愛好会「書叢文社(しょそうぶんしゃ)」の作品展が、4月30日から奄美市名瀬の市民交流センター・マチナカギャラリーで開かれている。奄美からは会員15人が出品。県内を中心に全国の会員らが手掛けた力作約50作品が展示されている。3日まで。

 

池田さんは2018年までの4年間、県立大島高校に勤務。奄美書道協会(南隆光会長)に講師として呼ばれたことをきっかけに、奄美の書道愛好家らと交流を深めた。現在は鹿児島市の樟南高校に勤務する傍ら、月に1回奄美を訪れて指導を続けている。

 

作品展は12回目を数え、奄美での開催は初めて。漢詩などを手本に書き写した臨書が展示され、訪れた人たちは会員らの力強い達筆に見入っていた。

 

杜甫の詩「登岳陽楼」の臨書を出品した里淳子さん(雅号・光揺)=奄美市笠利町=は「1カ月ほどかけて仕上げた。忙しい毎日の中、書は心をリセットする時間」と話した。

 

作品展には池田さんが大島高校時代、書道部で指導した教え子も来場。原田未来さん(21)=同市笠利町=と丸田留加さん(22)=同市名瀬=は、「美しいの一言」「高校時代の仲間の作品もあり、成長を感じられて良かった」と感想を話した。

 

池田さんは「奄美で開催することによっていろんな人が交流できる。小中高校生など若い世代にも見てもらい、芸術文化にもっと興味を持ってもらえれば」と語った。

最終日の3日は午後5時まで開かれている。