最多更新、3328人 県内コロナ 奄美も2日連続最多263人 

2022年07月28日

地域

 【鹿児島総局】県と鹿児島市は27日、新たに3328人の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。26日の3149人を上回り2日連続で過去最多を更新。奄美群島在住の感染者も全12市町村で計263人(10歳未満から90歳以上の男女)に上り、26日(226人)に続き過去最多となった。急激な感染拡大で入院患者も増加しているとして県は27日、病床確保計画に基づくフェーズを「4」から「緊急Ⅰ」に引き上げた。県全体としてフェーズを緊急Ⅰに引き上げるのは初めて。

 

奄美在住の新規感染者は奄美市104人、喜界町26人、徳之島町23人、瀬戸内町20人、伊仙町19人、知名町17人、龍郷町と与論町が各13人、和泊町12人、天城町8人、宇検村6人、大和村2人。

 

新規感染者が多かった県内自治体は鹿児島市1449人、霧島市271人、薩摩川内市244人、鹿屋市206人など。県外は25人だった。

 

感染者の累計は13万4468人。26日現在、医療機関に380人が入院し、1349人が宿泊療養、1万8028人が自宅待機している。重症者は1人で、酸素投与が必要な中等症者は75人。また県は27日、感染者5人の死亡を発表し、死者の累計は226人となった。

 

県内ではオミクロン株の派生型で感染力が強いとされる「BA.5」への置き換わりが進んだことで感染が急拡大している。

 

県は27日、新型コロナウイルス感染症調整本部の意見も踏まえて病床確保のフェーズ引き上げを決定。即応病床数を565床から661床に増やした。奄美医療圏は9床増やして88床とする。