災害の備え学ぶ 和泊町で外国人向け講座 県国際交流協会

2022年10月28日

地域

ハザードマップで避難ルートを確認する参加者=23日、和泊町役場・結いホール

【沖永良部総局】日本で発生する災害について、国内在住の外国人らに理解を深めてもらう防災講座「災害時に助け合えるまちづくり事業」(県国際交流協会主催)は23日、和泊町役場などであった。沖永良部島に住む外国人6人と日本人8人が参加。台風をはじめ日本で発生する自然災害や緊急時の備えを学んだ。

 

自治体国際化協会の助成を受け、昨年度から県内で開かれている。今年度は県本土と離島各1カ所で開催。沖永良部島は技能実習生が多く住んでいることから奄美群島で初めて開かれた。

 

午前は日本人と外国人に分かれて受講。外国人講座ではMBCウェザーセンター気象予報士の住吉大輔さんが講話し、鹿児島県内に多い台風や土砂災害などの自然災害について解説した。日本人向け講座では、外国人に分かりやすい日本語で危険を知らせるなど、災害時のサポート手法を教えた。

 

午後からはワークショップがあり、日本人、外国人合同で簡易トイレや防災カッパ作りなどを体験。地域のハザードマップを使って、避難場所までのルートや危険箇所などを確認した。

 

参加した中国出身の趙淑梅さん(45)=和泊町=は「夏の台風接近時は風が強くて怖かった。きょうは台風の備えを学んだ。台風の前には食料品などを買っておきたい」と話した。