特製カレーに笑顔 やちゃ坊祭りでにぎわう 瀬戸内町

2023年12月25日

子ども・教育

特製カレーを頬張る児童ら=24日、瀬戸内町古仁屋

子ども会保護者と有志で結成する瀬戸内町子ども会合同花火大会事務局(柳谷昌臣事務局長)の「せとうちやちゃ坊祭り」が24日、同町古仁屋のせとうち物産館などで開かれた。海上自衛隊奄美基地分遣隊が特製カレーを無料で提供。海自の制服着用体験ブースや米が当たる抽選会などもあり、訪れた家族連れや冬休み中の児童生徒らの笑顔が広がった。

 

祭りは、新型コロナウイルスの影響で交流の場が少なくなった子どもたちへ、家族や地域で働く大人たちとの触れ合いの機会を提供することなどが目的。瀬戸内町集落等支援対策強化事業を活用し、瀬戸内町と町教委、海上自衛隊奄美基地分遣隊、町内で活動している「こどもたぬき食堂」が協力した。

 

旧海軍では洋上生活で曜日の感覚を失わないよう週末にカレーを食べる伝統があり、海上自衛隊でも多くの部隊で毎週金曜の昼食はカレーが定番になっている。この日は奄美基地分遣隊の特製カレーを子ども向けにアレンジ。給養員長の川前竹広曹長の指揮の下、こどもたぬき食堂のスタッフらと協力して200食を用意した。

 

同町加計呂麻島から訪れた諸鈍小学校5年生の松井理馬君(11)は友人たちと一緒にカレーを頬張り、「丁度いい辛さでおいしい。みんなで食べるのも楽しい」と大満足の様子。父親の烈士さん(45)も「家で食べるのとは一味違う。最高です」と笑顔を見せた。