狂犬病予防注射始まる 適正飼育も呼び掛け 徳之島町
2025年05月22日
地域

愛犬に狂犬病の予防注射を受けさせる飼い主(右)と政田代表(中央)と北原獣医師=21日、徳之島町亀津の児童公園
徳之島町は21日、犬を飼っている町民を対象に、狂犬病予防注射と飼い犬登録を行った。同町では多頭飼育や未登録の犬猫、放し飼いなどの問題が発生しており、適正な飼い方を啓発する事業を町から委託された「犬猫愛護推進team『12ウェルビー』」(政田由美子代表)も協力し、適正飼育を呼び掛けた。
厚生労働省によると狂犬病は人にもうつる感染症。発症するとほぼ100%が死に至り、海外では毎年約6万人が死亡。年に1回の予防注射は法律で義務付けられている。
町住民生活課によると、現在町内では518匹の犬が登録されており、毎年5月と11月に予防接種を実施。今回は21、22の2日間で町内25カ所を巡回して接種を行う。
21日、徳之島町亀津の児童公園では徳之島動物病院の北原靖記獣医師(38)が一匹一匹の体調を確認しながら予防注射を行った。初日は125匹が接種を終えた。
飼っている雑種犬「レン」に接種を受けさせた徳之島町亀津の自営業福永健さん(50)は「人をかむことはないが接種は義務。接種することで飼い主も安心して飼うことができる」と話した。