癒やしと和みの空間に 病院ロビー壁面に風景写真 喜界町

2025年05月17日

芸能・文化

壁面に投影されている写真を提供した吉行秀和さん(右から2人目)=13日、喜界町

喜界町赤連の喜界徳洲会病院(小林奏院長)のロビー壁面に9日から、喜界島や奄美大島の風景を撮影したスライド写真数百枚が用いて投影されている。同町の写真家、吉行秀和さん(66)が昨年の病院新築移転に合わせて提供。吉行さんは「入院生活の方やロビーで待たれている方の癒やしの空間になれば」と語った。

 

海や港、夕日など風景を中心に、吉行さんが撮りためた300枚以上が、数秒ごとに写真が切り替わるスライドショー形式で投影されている。大きさは縦5メートル横6メートルほど。

 

同病院の都一成事務長(50)によると、ロビーは待ち合いのほか、医療講演やダンスなどイベントでも活用できる空間であることから「壁面いっぱいにインパクトがある。癒やしと和みの場となれば」と感謝。小林院長(51)は「島のために写真を寄贈したいという吉行さんの思いに応え、入院、外来問わず多くの方の気分転換になるようにしたい」と話した。

 

13日に来院していた同町の70代男性は「いい感じによく撮ってある写真で、待っている時間に見るのにちょうどいい」と楽しんだ様子だった。