入館者300万人達成 鵜木さん家族に記念品 奄美パーク
2025年05月12日
芸能・文化

300万人目の入館者となった鵜木さん家族(右側)と宮崎緑園長=11日、奄美市笠利町
奄美市笠利町の県奄美パーク(宮崎緑園長)の入館者数が11日、300万人を突破した。館内正面玄関で達成記念セレモニーがあり、300万人目の入館者に記念証と花束、大島紬柄のタンブラーなどの記念品が贈られた。
300万人目の入館者は、奄美市名瀬の公務員、鵜木(うのき)浩史さん(42)とその家族。驚きが冷めきらないうちにセレモニーが始まり、くす玉を割った鵜木さんは「たまたま通りがかった。奄美パークの年パス(1年間有効な入場券)を持っているので、『授乳室を利用させてもらいながら、家族で一村作品を見ようか』と思い、ふらりと立ち寄った。まさか、こんなことに」と驚いていた。
宮崎園長は「奄美パークはこれまで奄美の情報を日本中、そして世界に向けて発信してきた。次は親から子、子から孫へ、素晴らしい文化が伝わっていくよう取り組みたいと思っていたところに、300万人目の入館者として親子で来ていただきうれしい」などと話した。
奄美パークは、奄美群島の観光拠点施設として2001年9月に開館。各種イベントが毎月のように開催され、地域住民や観光客の交流の場である「奄美の郷」と、奄美の自然を描き続けた画家の作品が並ぶ「田中一村記念美術館」がある。
入館者数は年平均約12万人で推移。累計では07年1月に100万人、16年1月に200万人をそれぞれ達成した。コロナ禍の2年間は入館者数が大きく落ち込んだものの、22年度以降は11万人台まで回復。24年度は11万6937人だった。