生活用品を寄贈 佐藤彩衣さんら女子3人 奄美市

2024年04月12日

地域

奄美市に生理用品などを寄贈した佐藤彩衣さん(左から2人目)と佐藤音色さん、麓世羽璃さん

奄美大島2世でカナダ在住の佐藤彩衣(あい)さん(13)ら女子3人が11日、生理用品約100個と歯ブラシ約150本を奄美市に寄贈した。低所得世帯への支援や災害時の避難所、学校現場などでの活用を望んでいる。

 

彩衣さんは、奄美市笠利町出身の母・のぞみさんと共に先祖の墓参りで奄美大島へ来島した。

 

俳優としても活動しており、映画撮影のため1カ月ほど滞在した南アフリカで貧困問題に触れ、自身が恵まれた環境にいる「ラッキーガール」であることに気付いたと語る。

 

母の古里である奄美市への物品寄贈は、「与える側」「手助けする側」の人になりたいとの思いから。友人の麓世羽璃(ようり)さん(13)、いとこの佐藤音色さん(10)も彩衣さんの思いに賛同し、一緒に市役所を訪れた。

 

彩衣さんは「生活が大変な人がたくさんいる。もっと住みやすい世界になってほしい」と願いを込めた。物品を受け取った田中巌教育総務課長は「有効に活用したい」と感謝した。

同課によると、寄贈品は福祉政策課など庁内関係課と協議の上、有効活用する方針。