奄美出身7人も決意新た 県立農業大学校で入学式

2024年04月11日

社会・経済 

奄美出身7人を含む新入生77人が決意を新たにした県立農業大学校の入学式=10日、日置市

日置市の県立農業大学校で10日、第47回入学式があった。奄美出身の7人を含む新入生77人が式に臨み、鹿児島の農業を支える担い手になるための知識や技術習得に向けて決意を新たにした。

入学生の内訳は、養成部門の農学部が野菜科19人、果樹科6人、花き科3人、茶業科1人、畜産学部が肉用牛科24人、酪農科10人、養豚科8人。研究部門は農学部農業研究科が1人、畜産学部畜産研究科が5人。

奄美出身者は肉用牛科が3人、酪農科が2人、花き科と果樹科が各1人で、出身地別では和泊町3人、徳之島町と天城町が各2人だった。

式では塩田康一知事が「大きな希望と決意を胸にこの日を迎えたと思う。専門的な知識や技術の習得に専念されるとともに、仲間との友情を育み、大きく成長してほしい」などと激励。在校生代表が歓迎の言葉を述べた。

花き科で学ぶ覀村太矢さん(18)=和泊町出身=は「父の後を継いで島でスプレーギクを栽培するため農業大学校に進学した。技術を学び、沖永良部島の農業に貢献したい」と抱負。肉用牛科で学ぶ外山大造さん(18)=同=は「牛を飼っている親戚の姿を見て魅力を感じた。将来のために、この学校で多くの資格を取りたい」と目を輝かせた。