碇山隆一郎さん、故郷で指揮 喜界島にアンサンブル金沢来島、公演

2023年04月09日

地域

故郷でタクトを振る指揮者の碇山隆一郎さん=8日、喜界町体育館

喜界町荒木出身の指揮者碇山隆一郎さん(36)がタクトを取る「オーケストラ・アンサンブル金沢」喜界島公演が8日、喜界町体育館であった。地域住民ら750人が来場。碇山さんと管弦楽団が奏でるクラシックに聴き入った。

 

喜界島公演は碇山さんの強い希望があり実現。公益財団法人石川県音楽文化振興事業団が主催し、地元実行委員会が共

満席となったオーケストラ・アンサンブル金沢の喜界島公演=8日、喜界町体育館

催した。

 

2部構成。第1部ではモーツァルトやブラームスなど管弦楽の名曲を中心に演奏。指揮者体験もあり、指名された小学生の女の子はプロの楽団を前に、碇山さんの指導を受けつつ緊張した面持ちでタクトを振った。

 

第2部では、バリトン歌手の原田勇雅さんがベートーヴェンに扮し、交響曲のリズム構成やベートーヴェンの生涯を語りながら進行。演奏終了後は、客席から大きな拍手が送られた。

 

碇山さんは満席となった来場者に感謝の気持ちを伝え「日本中に、世界中に喜界島の魅力を伝えていくのも自分の使命だと思っている。これからも応援をよろしくお願いします」と語った。

 

荒木の60代女性は「本物のクラシックを聴けて感動した。隆一郎君は昔はヤンチャな印象だったけど、きょうはとても格好良かった」と話した。