笠利埼灯台を一般公開 親子連れなど300人超え来場 奄美海保

2023年11月06日

地域

親子連れなど311人が来場し、普段入れない灯台を楽しんだ笠利埼灯台一般公開=5日、奄美市笠利町

奄美海上保安部(樋口則一部長)は5日、奄美市笠利町の笠利埼灯台を一般公開した。1日の「灯台の日」にちなんだ恒例の公開で、親子連れなど311人が来場。普段入ることのできない灯台内の様子や最上部から海や空を望む美しい眺望を楽しんだ。

 

笠利埼灯台は奄美大島最北端の海の道しるべとして1962年3月31日に初点灯。海抜約60メートルにある灯火は15秒に1回発光し、付近を航行する貨物船やフェリー、漁船などの安全を支えている。

 

一般公開では、蓄電池や設備の制御装置、灯火などの公開のほか、奄美群島内の灯台や導灯などの航路標識全35基や全国各地のデザイン灯台のパネルを展示。奄美群島日本復帰70周年や日本初の洋式灯台起工日(1868年11月1日)から155周年を記念し、70番目や155番目の来場者らに記念品を渡した。

 

祖父と一緒に訪れた奄美市名瀬の朝日小1年福山沙羅さん(6)は「(灯台について)おじいちゃんから教えてもらって楽しかった。上から見る景色もきれいだった」と話した。祖父の大田宏さん(72)は「子どもにもわかりやすいように、信号機などに例えて説明した」と笑顔を見せた。