適正利用のルール紹介 自然保護協力へリーフレット作成 奄美大島自然保護協

2023年03月18日

地域

完成したリーフレット。カラーで見やすくポスターとしても楽しめる=17日、奄美市名瀬

奄美大島5市町村で構成する奄美大島自然保護協議会(会長・平田博之奄美市世界自然遺産課課長)は、島内での自然観察やレジャー時の各自治体が定めた利用ルールをまとめて紹介するリーフレットを作成した。エコツアーガイド同行や集落内でのルールなどを掲載。適正な観光利用や自然保護の協力を求め、観光客や島民への周知を図る。

 

リーフレットは「利用ルールをまとめたものが無く、把握しにくい」という観光客の声を受け制作。県の2022年度地域振興推進事業として昨年夏に着手、3月上旬に完成した。英語版もあり、外国人観光客への呼び掛けに活用する。

 

折りたたんだ大きさは一般的な新聞紙(ブランケット版)と同じで、全面を広げると縦51センチ、横160センチ。

 

表面には▽金作原(奄美市)▽市道三太郎線(同)▽国直集落(大和村)▽湯湾岳(大和・宇検村)▽タエン浜(宇検村)などの利用ルールを掲載。希少種の盗掘・盗採防止やロードキル対策も呼び掛ける。

 

裏面は奄美大島在住の写真家別府亮さんや里村実さんが撮影したルリカケスやアマミノクロウサギなどの写真を採用。奄美の自然の魅力や保護への協力を訴えており、担当者は「旅行後もポスターのように楽しんでもらえたら」と話した。

 

現在は世界遺産センター(同市住用町)と各市町村の役場で配布中。担当者は「今後、観光客の目につくところを中心に設置を広めたい。ホテルやレンタカー、観光施設などへの配送も可能なので、希望する方は連絡を」と呼び掛けている。

 

問い合わせは電話0997(69)3062奄美市世界自然遺産課へ。