3町で上映会開催 短編映画「クジラの島とくのしま」 主演の藤園さんが舞台あいさつ

2023年10月22日

地域

舞台あいさつに立つ(左から)重田光康さん、高岡秀規町長、藤園麗さん、大橋孝史さん=21日、徳之島町文化会館

徳之島を舞台にした地方創生短編映画「クジラの島とくのしま」の特別上映会が21日、徳之島3町の各会場で開かれた。スタッフらの舞台あいさつがあり、アイドルグループ「AKB48」のメンバーで、主演を務めた藤園麗さん=鹿児島県出身=は「徳之島の魅力がぎゅっと詰まった作品。私のように徳之島を大好きな人が増えるよう、多くの人に楽しんでもらいたい」と笑顔で語った。

 

同映画はこれまで20以上の自治体を舞台に映画を制作している監督兼プロデューサーの大橋孝史さんと徳之島観光大使を務める重田光康さん(ロサンゼルス新撰組レストラングループ局長)が協力して制作した。

 

藤園さんが主人公を、お笑いコンビ「キンボシ」の西田淳裕さん=徳之島出身=が主人公と親しくなっていく青年を演じた。食材や景勝地など徳之島の魅力を各所にちりばめながら、交流の中で次第に変化していく主人公の心情を描いた作品となっている。

 

徳之島町文化会館であった上映会では、重田さんが映画のエンディングテーマを歌うことになったエピソードを紹介。高岡秀規町長も出席し、「徳之島はクジラにとっても子育ての島だった。われわれが知らなかった徳之島の魅力を気付かせてくれた」と作品を評価した。

 

家族4人で訪れた牧英虎君(天城小6年)は「見慣れた景色が出てくると何だか気分が盛り上がった。まだクジラを見たことはないので今年は海をしっかり観察したい」と感想。妹の侑朱香さん(同2年)は「知ってるおじさんたちが宴会の場面で出演してたけどみんなとても楽しそうだった」と笑顔を見せた。

 

大橋さんと重田さんは3町の協力を得て既に2作目「闘牛の島」を制作中。大橋さんは「初めて徳之島に来た時、子どもが闘牛を散歩させている姿が印象的だった。闘牛を通した子どもたちの成長や家族愛を描く作品に仕上げたい」と語った。