台風に備え、商品を早期入荷 みしょれ市場オープン 奄美市名瀬
2023年08月05日
社会・経済
奄美大島産の食材を生かした加工品などをそろえ、料理も提供できるフードコート併設型販売店「みしょれ市場」が4日、奄美市名瀬入舟町の県道沿いにオープンした。台風6号の影響で食材調達など懸念もあったが、早期入荷と低温貯蔵庫で対応し、多くの商品が提供できる体制を整えた。
みしょれ市場は、同市名瀬のリノ・アイランド・カンパニー(原口結花代表取締役社長)が運営。観光市場との位置付けで「地元住民、観光客の交流を促す基点」をコンセプトに掲げる。
店舗は平屋建てで、店内は広い空間にテーブルといすがあり、奥に酒類や青果、魚介、加工食品と料理提供ブースが並ぶ。子どもや高齢者、障がい者も利用しやすいよう段差はなく、トイレも対応設備を充実させ、介助犬同伴も可能。
台風接近で懸念された食材調達については、地元業者が早めの入荷に協力。低温貯蔵庫も活用し、開店に合わせて生鮮食品をそろえることができた。食品加工や料理提供にも多くの住民が携わり、地元の支えでオープンにこぎ着けた。
台風が接近する中でのオープンとなったが、原口社長は「年代や性別、国籍もさまざまなスタッフがそろい、柔軟な対応が可能。食事、飲酒、買い物など幅広い場面で利用してもらいたい。台風で島から出られない人も気軽に立ち寄ってほしい」と語った。
営業時間は通常午前11時~午後10時だが、台風の影響を考慮し、少なくとも今月6日までは午後5~9時の営業を見込む。台風の進路によっては時間変更や休業の可能性もある。問い合わせは電話0997(57)1811みしょれ市場へ。