奄美地方、荒天長引く 局地的な大雨に警戒を 台風6号
2023年08月07日
社会・経済
台風6号は6日午後、奄美地方を風速25メートル以上の暴風域に巻き込みながら奄美大島の南東をゆっくりと東へ進んだ。暴風域を抜けるのは南部が8日午後、北部が9日ごろとみられ、今後も荒れた天気が続く見通し。奄美地方では7日にかけて線状降水帯が発生して局地的に大雨となる恐れがあるため、厳重な警戒が必要だ。
台風は6日午後5時現在、奄美市の南東約90キロの海上にあり、中心気圧は970ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートル。中心から220キロ以内は暴風域、390キロ以内は風速15メートル以上の強風域に入っている。
名瀬測候所によると、奄美地方は南部が5日午前3時ごろ、北部が午前11時ごろに暴風域に入った。6日の最大瞬間風速は与論町で午後3時35分に27・3メートルを観測した。
奄美地方の北部と南部で7日に予想される最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートル。うねりを伴う波の高さは北部7メートル、南部6メートルの見込み。
7日に予想される降水量は多いところで1時間に70ミリ、同日午後6時までの24時間に250ミリ。8日午後6時までの24時間に100~200ミリ。線状降水帯が発生した場合は局地的にさらに雨量が増える場合がある。
予報円の中心を進むと、台風は7日ごろに進路を北寄りに変えて北上し、8日にかけて十島村へ接近する見込み。奄美地方では9日にかけて荒天が続き、影響が長引く恐れがある。名瀬測候所は土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫への厳重警戒とともに、うねりを伴う高波や暴風に警戒を呼び掛けている。