奄美発の製品で大賞 かごしま産業技術賞 奄美市のアーダン、市長に受賞報告
2024年03月06日
社会・経済
鹿児島県内の中小企業などが開発した新製品・新技術の中から、特に優れたものを顕彰する「第13回かごしま産業技術賞」(かごしま産業支援センター主催)で、奄美群島の企業で初めて大賞を受賞した奄美市名瀬のアーダン(西博顯代表取締役)の西代表取締役(62)ら5人が5日、同市役所を訪れ、安田壮平市長へ受賞を報告した。
シルクを用いたスキンケア商品の製造・販売を手掛けるアーダンは構想から約10年間をかけ、1995年の創業以来初となる医薬部外品「シルケイド」を開発。皮膚研究の成果を基に、ひびやあかぎれを防ぐシルク配合の薬用クリームで、昨夏に販売を開始。3年に1度実施される表彰で高い技術力が評価された。
市役所を訪れた西代表取締役らは、製品の効能や製造工程などを説明。安田市長は「奄美で生まれた原料を使って生活に溶け込む製品を作った開発力と製造力が素晴らしい。奄美発の日本人の肌を守る動きにつながっていけば」と激励した。
西代表取締役は「原料から製造まで奄美の人たちの手で作ったことに価値があると思っている。この価値を全国に広げるために頑張っていきたい」と述べた。