来館者9万人超え 奄美大島世界遺産センター 開館8カ月、10万人へイベントも

2023年03月26日

社会・経済 

家族連れなどでにぎわう奄美大島世界遺産センター=25日、奄美市住用町

奄美市住用町の奄美大島世界遺産センターは昨年7月26日のオープンから8カ月を迎えた。開館後は多くの観光客や地元住民でにぎわい、来館者数は今月15日で9万人に達した。4月初旬にも10万人を突破する見込みで、同センターで記念イベントを計画している。

 

世界遺産センターは、奄美・沖縄の世界自然遺産登録から1年の節目に合わせて環境省が開設した。カヌー体験などで人気の「黒潮の森マングローブパーク」に併設。奄美の森を再現したジオラマに、動植物135種の剥製や模型が展示され、大画面の映像や音響と併せて日夜で移り変わる自然を疑似体験できる。

 

環境省や島内5市町村でつくる世界遺産センター管理運営協議会によると、来館者数は昨年8月に2万人を超え、11月に6万人を突破。今月25日までの来館者数は9万4596人。

 

10万人を突破した日に行う記念イベントでは、アマミノクロウサギのマスコットキャラクター「あまくろ」や関係者らがセレモニーを行い、10万人目の来館者に記念品を贈る。

 

9万9000人に達した日からカウントダウンを行い、SNS(インターネット交流サイト)の公式アカウントで前日までの来館者数を周知する。9万9100人目など特定の数に当たった来館者にも記念品を贈呈する。

 

オープン後は冬ごろから旅行会社の団体ツアーが増え、今月は島内の児童らの遠足や、島外の学生の卒業旅行などで訪れる人も多いという。

 

世界遺産センター管理運営協議会の担当者は「多くの人に来てもらい大変ありがたい。奄美の自然に興味を持ち、理解を深めることにつながる。今後も広報に力を入れたい」と述べた。

 

同センターでは展示室の映像の一部や動物の鳴き声などの音声が季節ごとに入れ替わる。3月1日から「春」の展示となっている。