9集落、孤立続く 奄美大島 停電、断水も支援に広がり 地盤ゆるみ、土砂災害注意

2023年06月23日

社会・経済 

復旧作業が進められる花天―久慈間の県道=22日午後4時ごろ、瀬戸内町

線状降水帯の発生で20日から21日にかけて激しい雨に襲われた奄美大島南部では22日、寸断された交通網や水道、電気の復旧作業が続いた。被災地域では住民同士の助け合いや自治体の支援が広がっているが、22日午後5時現在、宇検村と瀬戸内町の約300戸で停電が続き、同2町村で計9集落が孤立したままとなっている。家屋の浸水被害は奄美大島全体で計76棟(床上16、床下60)に拡大した。

 

県などの情報によると、奄美大島では午後7時現在、宇検村と瀬戸内町の県道計4カ所が土砂崩れや道路の陥没などによる全面通行止めとなっている。これにより宇検村の部連、名柄、佐念、平田、阿室、屋鈍の6集落、瀬戸内町の花天、管鈍、西古見の3集落で孤立状態が続いている。

 

同日午後5時までに確認された家屋の浸水被害は、奄美市住用町で9棟(床上1、床下8)、大和村で4棟(床上2、床下2)、宇検村で34棟(床上7、床下27)、瀬戸内町で29棟(床上6、床下23)。奄美市によると、同市住用町では被害がさらに広がる見込みで、状況を確認中という。

 

奄美大島内で路線バスを運行する「しまバス」は、23日も屋鈍線(湯湾~屋鈍)を終日運休する。同社は「道路の安全確認が困難なため」としている。

 

名瀬測候所によると、奄美地方では23日にかけて梅雨前線が停滞する見込み。22日から23日にかけて予想される1時間降水量はいずれも多いところで、北部20ミリ、南部30ミリ。23日午後6時までの24時間に予想される降水量は、北部80ミリ、南部100ミリ。これまでの大雨で地盤が緩んでいるところがあり、引き続き土砂災害に注意が必要だ。