「優れた地域塾」に認証 ゆんぬエイサー、郷土の人材育成 与論町

2024年03月14日

社会・経済 

「優れた地域塾」認証を受けたゆんぬエイサーの裾分大喜代表(右から2番目)と加藤翔さん(同3人目)=6日、与論町

「かごしま地域塾」として活動する与論町のエイサー団体「ゆんぬエイサー」(裾分大喜代表)がこのほど、2023年度「優れた地域塾」に認証された。次世代継承に向けた子どもたちへの指導などが評価された。

 

かごしま地域塾は、次代の鹿児島や国を担う郷土に根差した人材育成を目的に、県が青少年育成団体などの活動を支援、推進している。優れた地域塾の認証は活動の活性化を図ることなどが狙いで、23年度はゆんぬエイサーと飯牟礼上中地域塾(日置市)が認証を受けた。

 

ゆんぬエイサーは1992年設立。当初は青年団だけだったが、現在は幼児から一般までの46人で構成する。島内各種イベントでエイサーを披露しているほか、小、中学校、高校で指導。使用曲に島の民謡を取り入れ、民謡の保存、伝承活動の一助も担っている。

 

指導者として関わる裾分代表(40)は「今後は島外の行事にも参加し、エイサーを見る機会がない地域の人たちにも見ていただきたい」、加藤翔さん(33)は「先輩たちがこれまでやってきたことが評価され非常にうれしい。体の続く限りは続けていきたい」と喜びを語った。