Uターンラッシュ続く GW終盤、観光客ら帰路

2022年05月07日

社会・経済 

出発口に並ぶ観光客ら=6日、奄美市笠利町の奄美空港

3年ぶりに新型コロナウイルスによる行動制限がないゴールデンウイークが終盤を迎え、奄美の空の便でも島で連休を過ごした観光客や帰省客のUターンラッシュが続いている。奄美大島の空の玄関口である奄美市笠利町の奄美空港では6日、大きな荷物や土産袋を抱えて搭乗手続きを行う乗客の姿が多く見られた。

 

奄美大島と大都市を結ぶ航空各社の同日の上り便はほぼ満席で運航。空港の出発ロビーには、帰路に就く人や見送りの人らが行き交う姿のほか、旅の最後の思い出にと、土産店で奄美の特産品を買い求める人などでにぎわう姿があった。ショップ店員からは「コロナ前には及ばないものの、久しぶりの忙しさ。連休に入り売り上げも伸びた」とうれしい悲鳴も聞かれた。

 

母親と搭乗待ちをしていた、奄美市出身の袖森瑞穂さん(30)=北海道=は「2年ほど往来を自粛しており、久々に帰省してゆっくりと過ごせた。このゴールデンウイークは、島にも少し活気が戻っている印象を受けた」と話した。

 

姉に奄美への旅行を勧められ、4泊5日で観光に訪れていたという20代女性=大阪府=は「触れ込み通り、豊かな自然が広がっていて、満足する旅となった。ただ、曇りの日が多く、『奄美ブルー』を見にまた来たい」と後ろ髪を引かれつつ出発口をくぐった。