「昨年よりいい出来」 マンゴー収穫、出荷始まる 沖永良部島

2023年07月21日

社会・経済 

収穫したマンゴーを見せる生産者=20日、知名町

【沖永良部総局】沖永良部島産マンゴーの収穫、出荷が始まっている。各生産者の栽培状況にもよるが、今年は昨年より果実肥大が早く、収穫も早まっているという。収穫、出荷作業は8月中旬ごろまで続く見込み。

 

沖永良部果樹生産組合の西田和希組合長(48)=知名町=によると、今期は春の低温で花が咲くのは遅かった一方、梅雨入り後に晴天が続いたことで光合成が進み、早く実が大きくなった。「全体的に昨年よりいい出来だと思う。台風の進路に生産者は皆ピリピリしている。台風が来ないでこのまま発送を終わらせられたらと願う」と話した。

 

20日、知名町のほ場で収穫作業をしていた遠矢マンゴー園の遠矢稔代表(71)は摘果、病虫害防除、日焼け対策など良質のマンゴー作りの苦労を語り、「収穫したマンゴーで商売用に出せるのは6割ぐらい。いいものを作って沖永良部島産マンゴーを全国に広めたいという思い」と力を込めた。

 

和泊、知名町各担当課の調査では、今期の生産者は92戸(和泊45戸、知名47戸)。全て個人販売で2022年産実績は和泊が生産量23トン、生産額5200万円。知名は集計中。