「褒める」テーマに講演会 よりよい職場づくりに 県老施協大島支部研修会

2024年02月17日

社会・経済 

褒めることの大切さを伝えた福元直子氏(円内)と、県老人福祉施設協議会大島支部研修会の参加者=13日、奄美市名瀬

県老人福祉施設協議会大島支部(村田勇樹会長)の2023年度職種別研修会が13日、奄美市名瀬のアマホームPLAZA(市民交流センター)であった。褒めるをテーマに組織づくりを支援するリヒト(鹿児島市)の福元直子代表取締役(59)が講演。「褒めることは、目の前の人、モノ、出来事の価値を発見して伝えること」など、聴講者に多くの気付きを与えた。

 

研修会は、同業者が集まり困り事などを情報交換する場。18施設から約130人が参加し職種別に九つの分科会を開いた。講演は一般にも公開した。

 

福元氏は、正論で厳しく接していた娘から、「(笑顔で)全否定だよね」と言われたことがきっかけで「褒める」ことを学ぶようになったことや、飲食店の覆面調査で「悪い点」のあら探しから、「良い点」を探す調査に変えたところ、店舗の売上増や離職減につながった事例などを紹介。

 

褒めることについて▽あいさつは、褒めるの始まり▽認める、感謝する、共感する…など褒めるの意味は広い▽ありがとうの反対語は当たり前―などを伝え「周りだけではなく、自分自身もねぎらって」と呼び掛けた。

 

聴講者同士で話し合う時間も多く、参加した柳ミサさん(37)=瀬戸内町=は「褒めることは、価値を見つけて伝えることなど、今までの認識が改まった。参加型で楽しく、気付きも多かった。同僚や利用者の方と接する時に意識していきたい」と話した。