ラッピングバス運行開始  創業100周年のマルエーグループ

2022年05月19日

社会・経済 

マルエーグループの創業100周年を記念したラッピングバスを眺めるグループ傘下・有村商事の有村社長=16日、奄美市名瀬

奄美市を拠点に幅広く事業展開するマルエーグループの創業100周年を記念し、ラッピング(装飾)した路線バスが17日、同市から運行を始めた。グループの中核企業・有村商事の有村修一社長は「地域と共に歩んだ100年。感謝を伝えたい」と語った。

マルエーグループは1922年5月、故・有村治峯氏が名瀬市(当時)で開業した大島紬と黒糖の製造卸問屋(現在の有村商事)としてスタートした。伝統の卸売業と離島地域を支える海運・物流を軸に、不動産や宿泊、観光など多様な事業を手掛け、21社で構成する。

ラッピングバスは、社内外の関係者による実行委員会で企画。しまバス(本社・奄美市名瀬)が運行する。ラッピングは車体両側面に幅8メートル、後部に幅2メートル、グループの代表的な船舶や建物、製品などをデザイン。有村商事の社是「共存共栄」などの言葉も添えた。

ラッピングバスは17日から1年間、名瀬市街地─奄美空港路線を中心に島内各地を走る予定。6月には創業100周年の記念式典も計画されている。