与論島で肉用牛事業化へ CFで地元事業者支援 奄美群島観光物産協会

2022年03月06日

社会・経済 

肉用牛生産の事業化へ向け、支援を呼び掛けるヨロンアイランドビーフ事業所の関係者(提供写真)

奄美群島観光物産協会は、与論島で肉用牛生産の事業を展開するため、インターネットで資金を募るクラウドファンディング(CF)を今月10日まで行っている。

 

奄美群島の特産品の販路拡大を推進する同協会の「奄美群島物産コーディネーター販路拡大事業」の一環。農家の収入改善や環境保全、地方創生などにつなげる。今年度は与論町で肉用牛の生産、販売の事業化に取り組むヨロンアイランドビーフ事業所(沖隆寿代表)を支援対象とし、2月7日からCFを実施している。3月1日までに当初目標の100万円を上回る約172万円が集まり、現在は300万円を目標に資金を募っている。

 

ヨロンアイランドビーフ事業所は、畜産業で繁殖の役割を終えた「母牛」を再肥育し肉用牛として出荷する事業に取り組んでいる。調達した資金は、与論島の特産品「黒毛和牛ヨロンアイランドビーフ」としてブランド化するための活動資金や、寄付者への返礼品の経費、加工品開発などに活用する。

 

同事業所の沖代表は「島で育った母牛を特産品の肉としてブランド化させることで、持続可能な産業の確立を目指したい」と目標を語った。

 

問い合わせ先は電話070(8533)3197ヨロンアイランドビーフ事業所。