世界遺産登録へ連携確認 民間団体、奄美市で初総会

2019年10月02日

社会・経済 

 初年度の活動計画などを決めた世界自然遺産推進共同体の総会=1日、奄美市名瀬

初年度の活動計画などを決めた世界自然遺産推進共同体の総会=1日、奄美市名瀬

 民間の立場から奄美・沖縄の世界自然遺産登録を後押しすることを目的に8月下旬に発足した「世界自然遺産推進共同体」の初総会が1日、奄美市名瀬の集宴会施設であった。理念や活動計画などを承認し、登録の実現やその後の地域発展に連携して取り組んでいくことを確認した。

 

 同共同体には日本航空(JAL)、日本エアコミューター(JAC)、NTTドコモの3社の呼び掛けで、奄美群島を中心に50企業・団体が参加した。

 

 総会で代表に選出されたJAL鹿児島支店の久見木大介支店長は「登録に向け地域の皆さまと行動できないかとの思いから発足に至った。登録だけでなくそれ以降の環境保全、地域振興の循環モデルの確立を共同体として目指していきたい」とあいさつし、参加企業・団体に結束を呼び掛けた。

 

 共同体の理念には「希少で貴重な自然、および自然と人が共に暮らす文化の価値を守るため、地域社会と前進する」など3点を掲げた。活動計画には▽希少種および自然環境保護▽世界自然遺産に関する普及啓発、調査・研究等▽密猟・密輸防止対策―など7項目を盛り込んだ。

 

 最後に製造業や観光、金融、情報通信、運輸、大学など各企業・団体の代表が決意表明。それぞれの持ち味を生かした奄美への支援策などを語った。

 

 同様の団体は5月に沖縄でも発足している。