修学旅行生が奄美の菓子作り 教育民泊で島文化体験 黒糖を使った「ふくらかん」に挑戦龍郷町

2022年11月12日

社会・経済 

地域住民と一緒にふくらかん作りに挑戦する西宮甲山高校の生徒ら=10日、龍郷町のりゅうがく館

龍郷町教育民泊実行委員会(成海博文会長)は10日、修学旅行生を対象に「島のお菓子作り体験」を同町のりゅうがく館で行った。兵庫県西宮市の県立西宮甲山(かぶとやま)高校(早川千也校長、生徒442人)の2年生53人が参加し、黒糖を使った奄美の郷土菓子「ふくらかん」作りに挑戦した。

 

同委員会は今年7月に発足。地域住民の家に滞在しながら奄美の文化を体験する「教育民泊」を推進している。龍郷町の観光活性化や関係人口の創出が目的で、2024年の本格実施を目指す。今回は体験活動のみで、受け入れ家庭となっている町内13世帯のうち、10世帯が参加した。

 

西宮甲山高校が修学旅行で奄美大島を訪れるのは10回目。生徒らは8~11日の3泊4日の日程で滞在し、島ならではの文化を体験した。

 

お菓子作り体験は午前と午後の2回に分けて実施。生徒と地域住民が一緒に調理し、互いに交流を楽しみながら、手際よく作業を進めた。

 

出来上がったふくらかんはその場で試食。奄美大島を初めて訪れたという吉川昴さん(17)は「黒糖の甘さがおいしい。家でも簡単に作れそうだと思った。奄美は海がきれいで楽しかった」と満足そうに話した。

 

成海会長(71)は「喜んで食べてくれたので良かった。龍郷町の特徴的なものを伝えていけたら」と意気込んだ。