出店者らと顔合わせ 地域密着型旅プラン運営で説明会 奄美高校

2022年11月19日

社会・経済 

マルシェに出店する店舗の代表者と名刺交換をする生徒ら=17日、奄美市名瀬

奄美市名瀬の県立奄美高校(田中耕一郎校長、生徒391人)では、商業科・情報処理科の3年生が旅プランを企画・運営する「奄美の魅力フルコース堪能(奄ふる)プロジェクト」に取り組んでいる。12月には観光客や地元住民を対象としたイベントを開催予定。生徒らは17日、イベント当日に実施するマルシェの説明会を同校で開き、出店する地元企業の代表者らと顔を合わせた。

 

同プロジェクトには、ワールド航空(本社・東京都)と山羊島ホテル、あまみエフエムなどが協力。生徒らはワールド航空が提供する3泊4日の奄美大島ツアー中、1日分の行程をプロデュースする。

 

生徒らはスローガン「未来へつなぐ奄美(しま)の可能性」を掲げて、7月から準備を開始。各企業との打ち合わせや観光客への満足度アンケートの結果などを基に、地域密着型の旅プランを考案した。当日は会場の山羊島ホテルでマルシェのほか、家政科によるレストランや奄美の伝統芸能の発表も行う。

 

マルシェには地元企業26社が出店予定。説明会には23社が出席した。生徒らはプロジェクトの概要や当日のスケジュールなどを説明し、各社の代表者らと名刺交換を行った。

 

同市名瀬でサーフショップを営む中島総史さん(45)は「当日が楽しみ。高校生には失敗を恐れずに思い切ってやってほしい」と期待。マルシェ担当リーダーで情報処理科の中村海翔さん(17)は「社会に出るための勉強ができる貴重な場。観光客や地元の方、出店者も楽しめるイベントにしたい」と意気込んだ。