初の個別説明会開催 あまみJOBフェア

2022年03月04日

社会・経済 

島外の参加者に向け、オンラインで企業説明を行う地元企業(しーま)=3日、奄美市名瀬

島で仕事を探す人たちに向けた地元企業説明会「あまみJOBフェア」(奄美大島雇用創造協議会主催)が3日から、奄美市名瀬のworkStyleLab(ワークスタイルラボ)で始まった。新型コロナウイルス感染症対策として、個室に分かれての個別説明会を実施。また島外参加者と地元企業がインターネットでつながり、オンラインでの企業説明も行われた。

 

同フェアは、島で働く人を増やすことを目的に、奄美大島5市町村と名瀬公共職業安定所の共催で年2回開いている。従来は市内の集宴会施設を借りて、企業と就職を希望する参加者が一堂に会する、「合同企業説明会」を開いていたが、コロナ禍の中、今回から初めて個室を使った個別説明会の形式を試みた。

 

説明会は3、4、5日の3日間で完全予約制。IT、金融、福祉など地元企業13社が参加する。初日はオンラインでの参加を含め、約10人が1企業当たり約20分間の個別説明会に臨んだ。

 

東京都からUターンし、就職活動中という龍郷町の男性(26)は「個室での対面型なので、面接とまでは言わないが、通常の説明会よりやや緊張感した。3日間とも参加予定。いい仕事を見つけられたら」と話していた。

 

対面とオンラインの両方で企業説明を行った、しーまの深田小次郎代表(45)は「会話以外の細かなしぐさなどから、相手の雰囲気や、人となりを感じるには画面越しでは難しいだろうが、会社について説明したり、会話でコミュニケーションをとる分にはオンラインでも、対面と全く変わらず、何も問題はないと思う」と語った。

 

奄美市商工政策課の中江康仁雇用対策官は「コロナ禍で、大勢が集まっての合同企業説明会開催が難しい中、個室型やオンラインでの説明会は試験的な意味合いもある。企業と説明会参加者の双方にアンケートも取り、より良い開催方法につなげていけたら」と語った。