特産物の魅力アピール 農水産物・加工品商談会開催 奄美群島農政推進協

2022年03月04日

社会・経済 

地域の特産物についてバイヤーに説明する事業者=3日、奄美市名瀬

奄美群島農政推進協議会(会長・隈崎悦男喜界町長)は3日、奄美市名瀬の集宴会施設で「奄美群島の農水産物・加工品商談会」を開いた。群島内の生産・販売事業者や市町村担当者など約50人が参加。バイヤーに対し奄美の特色を生かした商品の魅力をアピールした。

 

群島内で生産された農水産物と加工品の安定した取引と販路拡大を図ろうと、同協議会が初めて実施。県内外の食料品関連企業6社がバイヤーとして参加した。新型コロナウイルス感染防止のため、一部の参加者はリモート形式で出席した。

 

冒頭、2社のバイヤー企業が講話を行い、地域活性化に貢献する商品開発や奄美の食の魅力を発信する取り組みなどについて紹介。地域の事業者とタイアップし、島の特産物の価値を高めるキャンペーンなども提案した。

 

講話後は市町村ごとの商談ブースに分かれ、各地域の事業者らがそれぞれの商品について説明。全ブース合わせて約80点の青果物と加工品が並んだ。1回20分の個別商談も行われ、事業者らはバイヤーに奄美の特産物の魅力を伝え自慢の商品を売り込んだ。

 

バイヤーとして参加した食品関連企業の担当者は「奄美の特産物は本土ではなかなか手に入らない。どのように商品化しPRするかということも含めて提案できれば」と話した。

 

瀬戸内町で地元の農産物を使ったアイスクリームを製造している保田真弓さん(39)は「スポット販売などについて話ができた。アイスクリームは季節商品だが、1年を通して長く取り扱ってもらえるようにしたい」と販路拡大に向け意気込んだ。